NAIKI総合カタログ2017デジタルブック
435/836

東日本大震災の発生後に行った調査では、高層階になるほど家具類の転倒・落下・移動の割合が大きくなっていることがわかりました。これは、東日本大震災が長周期地震動であったことが一因と考えられます。近年発生した地震でけがをした原因を調べてみると、約30~50%の人が家具類の転倒・落下・移動によるものでした。オフィスの場合、家具類の転倒・落下・移動は、直接当たってけがをするだけでなく、つまずいて転んだり、割れたガラスを踏んだり、避難通路をふさいだりするなど、さまざまな危険をもたらします。また、収納物が火気器具の上に落ちると火災が起きることもあり、大きな二次災害につながってしまいます。東日本大震災では、高層階になるほど家具類の転倒・落下・移動が増えました。家具類の転倒・落下・移動によるケガが多く、さらには出火が起こることもあります。■ 近年発生した地震における家具類の転倒・落下・移動が原因のけが人の割合参考:東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」参考:東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」【長周期地震動の特徴】① 海の波のように遠くまで伝わります。② 地震動が終息したあとも、建物が数分に渡って揺れることがあります。③ 東海・東南海・南海地震などのM8クラスの地震が起こると、都内の50階ビルでは片振幅2mに達する揺れが10分以上継続する可能性があります。④ 高い建物の高層階が被害を受けやすい特徴があります。(建物や地域によって異なる。)■ 都内における階層別の家具類転倒・落下・移動発生割合中高層超高層上に行くほど激しく揺れる全体でゆらゆら揺れる11階以上(N=36)6~10階(N=204)3~5階(N=202)1又は2階(N=214)0102030405047.2%31.9%23.8%16.8%(%)(平成23年東京消防庁調べ)岩手・宮城内陸地震新潟県中越沖地震能登半島地震福岡県西方沖地震新潟県中越地震十勝沖地震宮城県北部地震0102030405044.6%40.7%29.4%36.0%41.2%36.3%49.4%(%)オフィスで起きた地震では、なにが危険?43509ワークシステムデスクシステム事務用チェアー・輸入チェアーローパーティション収納家具・ファイリング用品書庫・キャビネットロッカー金 庫防災・地震対策用品セキュリティー用品会議用テーブル会議用チェアーコミュニケーション・リフレッシュ用家具プレゼンテーション機器・黒板役員室用家具応接セットロビーチェアーカウンターオフィス・ロビー用品オフィス周辺什器レセプション用家具間仕切り移動ラック・シェルビングラック・工場備品高齢者福祉施設・病院用家具学校用家具店舗用家具防災・地震対策用品

元のページ 

page 435

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です